テキストフィールドの機能向上
テキストフィールドを使用すると、設計ドキュメントを最新の状態に保つことができます。テキストフィールドは、デザインの変更に合わせて自動的に更新されるタイトルブロック、注釈オブジェクト、注記に広く使用でき、大規模な図面セットでのエラーを防ぎ、時間とエネルギーを節約できます。
次に挙げるのはいくつかの例です。
- 日付をテキストフィールドとして表示すると、印刷時に常に最新の日付が使用されます。
- テキストフィールドを詳細のスケール表示に使用すると、詳細のスケールを変更した場合でも現在のスケールが確認できます。
- ブロックの数をテキストフィールドとして表示する表を作成すると、モデルにブロックのインスタンスをインサートしたり、モデルからブロックのインスタンスを削除しても、常に正確な数を表示することができます。
- 曲線の面積をテキストフィールドとして表現します。面積の単位や表示スタイルを設定できます。曲線を変更しても、値は正確なままです。
これらの例以外にもより多くの活用方法があります。よりスマートになったテキストフィールドの機能をお楽しみください。
試すには
- Windowsまたは Mac版の Rhino 8 Evaluation をダウンロードしてください。
- Text コマンドを実行し、 fx ボタンをクリックします。下の 幅広い用途 セクションをご覧ください。
- 質問やフィードバックがあれば、 Discourse forum を使っていただけます。
幅広い用途
テキストフィールド をより幅広い用途で使えるようになりました。
- 標準またはカスタム テキストフィールド をRhinoの注釈で使用することで、注釈が更新されないために正確でない状態を回避することができます。
- ドキュメント、レイアウト、またはオブジェクトから属性ユーザーテキストにアクセス: 独自のカスタム属性を作成、維持し、テキストフィールドを使ってそれらを参照できます。
- テキストフィールドの数式 は、PythonのMathライブラリを使用し、一般的な演算子や高度なオプションをサポートします。
- 面積(Area)、曲線の長さ(CurveLength)、詳細のスケール(DetailScale)のテキストフィールドで 単位 や表示書式を設定できます。
- テキストフィールドが別のテキストフィールドを参照できる ネスト可能な式 で、最大10階層までの高度な関係を実現できます。
- 新しいデータソース:
- レイアウトユーザーテキスト (LayoutUserText)
- レイヤ名 (LayerName)
- オブジェクトレイヤ (ObjectLayer)
- 書式オプションのある 詳細スケール (DetailScale)
- ブロック属性 (BlockAttribute)
- ブロックのインスタンス名 (BlockInstanceName)
- 点の座標 (PointCoordinate)
- 単位を設定できる体積 (Volume)
- ページの幅、高さ および 名前 (PageWidth、PageHeight、PageName)
- 改良したデータソース:
- 面積 (Area) に単位を追加できます。
- 曲線の長さ (CurveLength) で単位を追加できます。
- 日付 (Date) と 更新日 (DateModified) で日付の形式と地域を設定できます。
- ページ名 (PageName) で用紙をリストから選択できます。
- ページ番号 (PageNumber) でページ番号をオフセットできます。
- ブロックの数 (BlockCount) は、表や注記でブロックインスタンスのリアルタイムでの数をテキストとして表示し、ブロックの属性を補います。