Mac版の描画の大幅改善: Metal
macOSのみ

Mac版Rhinoは、IntelおよびApple Silicon Mac上で これまでよりも高速 になりました。 Metal を利用した 新しいディスプレイパイプライン は、高解像度と 高フレームレートのためのハードウェアアクセラレーションによるグラフィックス を提供します。

複雑で詳細なモデル、特に多くの線、曲線、ハッチング、注釈を含むモデルであっても、フレームを落とすことなく、パン、ズーム、および周回を流動的に行うことができるようになりました。モデルによっては、 速度が24倍以上向上する場合があります

更新された Cyclesレンダーエンジン も Metal上に構築されており、 レイトレース 表示モードと Rhinoレンダー エンジンが高速化されています。

Metalは すべての表示モード でサポートされています。

モデルをテストする

私共はより広範囲のMacに渡ってより質の高いフレーム、速度の向上を実現できるよう、Metalのディスプレイパイプラインの改良に力を注ぎましたが、それはすべての状況でのパフォーマンス向上を保証するものではありません。お使いのハードウェアでパフォーマンスを測る一番よい方法は、ご自身のモデルを使って ご自分でRhinoをテスト することです。アドバイスを求めている方は、 Rhinoのコミュニティ にお問い合わせください。

Mac版 Rhino 8 Evaluation をダウンロードしてください。

私共が使用したベンチマーク

次のグラフと表は、Rhino 7 (OpenGL)とRhino 8 (Metal) の表示パフォーマンスを比較しています。 TestMaxSpeed コマンドを各3dmファイルで同一のハードウェアで使用し、それぞれのバージョンで実行しました (以下の注記を参照)。 値は1秒あたりのフレーム数 (FPS) で表され、数値が大きいほど高速になります。

サンプルモデル 状況 Rhino 7 Rhino 8 スピードアップ
Test-Curves.3dm 多くの曲線と注釈。ワイヤフレームで検証。 6 fps 54 fps 11 x
Test-Cubes.3dm 3D配列内の1000個の立方体。ゴーストモードで検証。 5 fps 120 fps 24 x
Test-Layouts.3dm 詳細を含むレイアウト。レイアウトビューで検証。 41 fps 120 fps 3 x
Test-Holomark-2.3dm Holomark 2 による車のモデル。レンダリングモードで検証。 5 fps 111 fps 22 x
Test-Bus.zip 上のバスのモデル。レンダリングモードで検証。 4 fps 79 fps 20 x

テストの注記

TestMaxSpeed は、モデルを100回描画するのにかかる時間 (秒で) を報告するRhinoのコマンドです。パース ビューの場合、コマンドはビューを5度 (角度) 回転します。2Dビュー(レイアウトを含む) の場合、 TestMaxSpeed はビュー全体を左右に100回パンします。1 秒あたりのフレーム (FPS) = フレーム数 / 秒単位の時間です。

上の表のすべてのテストの結果は、次の環境で実行されました。

  • Apple MacBookPro M1 Max - 2021 モデル (MacBookPro18,2) - 32コア GPU
  • macOS Ventura 13.5
  • ビルトイン Liquid Retina XDR Display: 16-inch (3456 x 2234解像度)
  • 1600 x 900の解像度に設定した 最大化した状態のPerspective ビューポート (-_ViewportProperties S 1600 900 enter).
  • テスト中は他のアプリは実行されていませんでした。

テストを容易にするために、サンプルモデルはV7の3dmファイルを使用しました。

OpenGLのベンチマークにはRhino 7 (7.33.23248.13002)を使用しました。MetalのベンチマークにはRhino 8 (8.0.23257.08302)を使用しました。