ブロック

ほとんどのモデルでは、一部の部品が繰り返し使用されます。例えば、窓、ドア、電化製品などです。これらのオブジェクトには、ブロックが使用できます。ブロックとは、名前で関連付けられたオブジェクトのセットです。

“Block in Rhino”

ブロックを用いると次のことが可能になります:

  • 定義を変更してインスタンスを更新し、 時間を節約 することができます。
  • ファイルの ディスク上のサイズ縮小 できます。
  • モデルの 表示速度向上 できます。
  • インスタンスの数を数えることができます。
  • 他のブロック内にブロックをネストできます。
  • インスタンス毎に更新されるカスタムデータを含めることができます。
  • ブロックライブラリ 使用して、チームとの一貫性を高めることができます。

ブロック機能の向上

ブロックマネージャが、よりフレキシブルに、よりパワフルになりました。複数の定義を同時に編集できます。ブロックをフィルタリングして、必要なものを見つけることが容易になりました。その他の機能も充実しています。

素早い定義

ブロックマネージャが レイヤプロパティ のように使用できるようになりました。各使用後に、コマンドを再実行する必要なく、ブロックで作業が行えます。
“Block definition panel”


ブロックのプロパティの合理化

ブロックのプロパティが、オブジェクトのプロパティのように動作するようになりました。ブロックを選択して名前を変更したり、説明を追加したり、埋め込み方法を変更したりできます。
“Block Sink Properties”


ブロックコンポーネントの検索と選択

リスト上にマウスを置くことで、ブロックのコンポーネントを 表示 および 選択 できる ようになりました。Rhinoはモデル上のオブジェクトをハイライトします。

“Block Select”

“Blocks Internal Selection”


フィルタと使用数

多数のブロックを含むモデルでは、リストをフィルタリングして、見たいものだけを表示できます。また、それぞれが使用された回数を簡単に調べることができます。
“Block Count Blocks”


Grasshopperのブロック管理

Grasshopperに ブロック定義とインスタンスを作成するためのコンポーネント を追加しました。オブジェクト属性を持つブロックをそのままベイクします: Grasshopperは属性を維持して適用します。他のファイルからブロックをインポートできます。 詳細をご覧ください。

“Grasshopper Blocks”

AutoCADのダイナミックブロックのインポート

ダイナミックブロックを含む dwg または dxf をインポートまたは開くと、選択したブロックスタイルが使用されるので、RhinoとAutoCADの間で視覚的な同等性が提供されます。
“Dynamic Blocks AutoCAD to Rhino”

試すには

キッチンの部分的な3D平面図のモデルをダウンロードします。電子レンジ、コンロ、ダブルオーブンを追加する必要があります。

  1. Windowsまたは Mac版の Rhino 8 Evaluation をダウンロードしてください。
  2. Blocks-Demo.3dm モデルをダウンロードして開きます。
  3. Layer コマンドを実行し、右サイドバー内の レイヤ パネルを開きます。
  4. レイヤ パネルで Ovens & Range レイヤが現在のレイヤになっていることを確認します。( レイヤ パネルの 現在 の列にチェックマークがついているはずです。)
  5. BlockManager コマンドを実行します。 ブロック定義 パネルが右サイドバーに開かれます。
  6. Osnap コマンドを実行します。
  7. コマンドラインで、 点=オン に設定し、その他のオブジェクトスナップをすべてオフに設定します。この操作は Osnap パネルでも行うことができます。
  8. 右サイドバーの ブロック定義 パネルで、 Double Oven ブロックを右クリックします。
  9. 右クリックメニューで、「インサート」オプションを選択します。
  10. 「挿入点」のプロンプトで、引出線で示されるブロックの挿入点をピックします。
  11. スケール <1> のプロンプトで、1とタイプします。(または、 Enter を押すと、カッコ内の1が使用されます。)
  12. 回転角度 <0>のプロンプトで、0とタイプします。(または、 Enter を押すと、カッコ内の0が使用されます。)
  13. MicrowaveRange Top ブロックにも同じ操作を行います。
    引出線で示されているように、これらのブロックをそれぞれの挿入位置に配置します。
  14. レイヤ パネルで Turn On When Done レイヤの オン の列のグレーの電球アイコンをピックして、コンロのジオメトリを表示します。
  15. レイヤ パネルで Turn Off When Done レイヤの オン の列の黄色の電球アイコンをピックして、ブロックの配置に用いた点や引き出し線を非表示にします。

3Dキッチンモデルが完成しました。

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Rhinoのコマンド