インターフェイス - Rhino 5の新規搭載内容
概要
ガムボール
- ガムボールは、オブジェクトやサブオブジェクト(ポリサーフェスの面やエッジ、サーフェスのエッジなど)のインタラクティブな編集ができるインターフェイスウィジェットです。
- ガムボール編集は、ガムボールステータスバーペインから、またはGumballコマンドを使ってオンにできます。
- ガムボールコントロールをドラッグして、オブジェクトやサブオブジェクトの移動、回転、スケールが行えます。ハンドルをクリックして、変換値をタイプできます。
- ガムボールのドラッグモードオプションは次の通りです。
- 作業平面: ガムボールウィジェットは作業平面に合わせられます。
- オブジェクトに合わせる: ガムボールウィジェットは平面状オブジェクトに合わせられます。
- ワールドに合わせる: すべてのガムボールウィジェットはワールドxyz方向に合わせられます。
- ガムボールをリセット: ガムボールのデフォルトの位置と向きを呼び出します。
- UVと法線ドラッグはサーフェスの制御点とメッシュ面、頂点に適用されます。
- 操作
- ドラッグの開始後にコピーモードにトグルするには、Altキーを押します。
- Ctrlキーを押しながら移動すると、スケールまたは回転して平面曲線やサーフェスを押し出すことができます。
- Shiftキーを押しながらスケール操作をすると、3Dスケール変更操作ができます。
- 移動、スケール、回転ハンドルのクリック前にCtrlキーを押したままにすると、ガムボールウィジェットを操作することができます。
コマンド
- Gumball - Gumballをオン、オフ、トグルします。
- GumballAllignment - 現在のガムボールを何に合わせるかのモードを設定します。オプションには、作業平面、オブジェクト、ワールドがあります。
- RelocateGumball - 現在のガムボールウィジェットの位置をリセットします。
- GumballDragStrength - ガムボールのドラッグ量をマウスの移動の割合として設定し、ガムボールの移動速度をコントロールします。
- 自動ガムボールを中心にビューを回転オプションは、ビュー回転コマンドがガムボールの中心点を中心に回転するようにします。
オブジェクトの選択
- サブオブジェクトの選択 - Ctrl+Shiftを押したままにすると次の選択が行えます。
- ポリサーフェスの面やエッジ
- メッシュ面、面のエッジ、頂点
- 点群の点
- グループの中のオブジェクト
- 点、曲線、サーフェス、ポリサーフェス、メッシュ、注釈、光源、ブロック、制御点、点群、ハッチング、その他の新しい選択フィルタ
- 新しい選択ツール - SelBoundary、SelBrush、SelBrushPoints、SelCamera、SelCircular、SelClippingPlane、SelDimStyle、SelExtrusion、SelHatch、SelLine、SelNonManifold、SelPictureFrame、SelRenderColor、SelSmall、SelVolumeBox、SelVolumePipe、SelVolumeSphere
- 投げ縄選択
- 点だけではなくすべてのタイプのオブジェクトを選択できるようになりました。
- 新しい選択モードオプション:: 囲み窓、囲み窓反転、交差窓、交差窓反転。
- 2Dだけでなく3Dでも動作するようになり、ビューの変更も行えるようになりました。
- 選択フィルタと使用できます。
- グループオブジェクトでは、Ctrl+クリックがグループ全体の選択の解除を行い、Shift+Ctrl+クリックでクリックされたオブジェクトだけの選択の解除を行います。
- SelChain - 新しく隙間許容差と角度許容差オプションを追加しました。
- SelLast
- ドラッグアンドドロップでインポートされたオブジェクトも選択するようになりました。
- 元に戻すのサポートが追加されました。
- SelU、SelV - Deleteキーを押すと選択された1列のサーフェスの制御点を削除することができるようになりました。
オブジェクトスナップ
新しい機能
- OnMesh/PersistentOnMesh - メッシュサーフェスへスナップする新しいオブジェクトスナップです。
- PercentageSnap - 新しい一時オブジェクトスナップです。割合を指定する元になる端点を指定します。
- Vertex - メッシュ頂点にスナップする新しいオブジェクトスナップです。
- オブジェクトスナップのハイライト - オブジェクトスナップに使われるオブジェクトがハイライトされるようになりました。
機能改良
- 基点のドラッグでオブジェクトスナップの無効/有効にドラッグを始める前にAltキーを押せるようになりました。
- OSnapコントロールの上にカーソルがある際にShiftまたはCtrlを押すと、一時オブジェクトスナップボタンが有効になります。
- CullControlPolygonに頂点オブジェクトスナップが動作するようになりました。制御点のカリングがオンの場合、頂点オブジェクトスナップはメッシュの後ろ側のメッシュ頂点をスキップします。
- スナップ点が同一の場合、わずかな変更がオブジェクトスナップは選択されていないオブジェクトよりも選択されたオブジェクトに優先させます。
- ツールバー動作の変更:
- Osnapコントロールが非表示の場合、Osnapペインをクリックするとそれが表示されます。
- Osnapコントロールが表示状態でオブジェクトスナップが何も設定されていない場合、Osnapペインをクリックするとコントロールが非表示になります。
- Osnapコントロールが表示状態でいくつかのオブジェクトスナップが選択されている場合、Osnapペインをクリックすると無効状態がトグルされます。
- Osnapコントロールのオブジェクトスナップを2度目に右クリックすると、1つ前のOsnap設定が(ある場合)呼び出されます。設定がなかった場合は、クリックされた1つ以外のすべてを選択します。
- オブジェクトスナップがオブジェクト垂直とオブジェクト接線を表示するようになりました。移動またはドラッグ操作で基点が曲線やエッジの端点または中点にスナップされた場合、曲線やサーフェスエッジが接曲線またはエッジに対して垂直になった際に、オブジェクト垂直またはオブジェクト接線フラグが表示されます。これは通常の垂直点および接点とは別に、移動やドラッグの軌道が曲線またはエッジに垂直となった際に表示されます。
- オブジェクトドラッグのオブジェクトスナップのディレイがデフォルトで250ミリ秒になりました。オブジェクトスナップが何かにスナップできる場合、カーソルテイルは表示されず、ディレイの後オブジェクトスナップがアクティブになり、スナップ点から正確にドラッグできるようになります。
- Between - 新しいダイナミックフィードバックが最終の点プレビューを表示します。
- Cen - 中心点オブジェクトスナップはポリラインの外の境界がある穴のない1つのサーフェスの中心点にスナップします。
- Cen - 注釈テキストのバウンディングボックスに動作します。
- Point - 制御点がオフでもブロックのインサート点、テキストの基点、矩形光源の中心点とコーナーに動作します。
- OnCrv - 曲線に沿ってマウスを移動すると、ステータスバーに曲線のパラメータが表示されます。
ツールバー
新しくツールバーに多くの機能強化が行われました。機能強化には次を含みます。
- タブ - 下のことが行えるツールバーボタンのグループです。
- ツールバーグループ内でツールバーを移動
- ツールバーを異なるツールバーグループへ移動
- マウスホイールでグループのタブをスクロール
- タブのあるグループのドラッグアンドドロップ
- Rhinoにツールバーファイル(.rui)をドラッグアンドドロップ
- グループ - フロートまたはドッキングできるツールバータブのセットを設定します。
- サイドバー - 「親」ツールバーがアクティブな時に表示される特別な「子」ツールバーです。
- コンテンツに合わせて調整 - すべてのボタンが表示されるようにフローティングツールバーを拡張します。
- ボタンエディタ - 新しいボタンエディタでアンチエイリアスと透明度、長方形、円/だ円の塗りつぶし、複数のボタンサイズが使用できます。
- 最も最近に使用したボタン - ツールバーボタンが使われる度に自動的に更新される特別なツールバーです。
- ToolbarReset - ツールバーをデフォルトのレイアウトに戻します。
- ToolbarLock - ドッキングツールバーとタブ付きパネルの両方をロックします。
タブの付いたドッキングパネル
ボックス編集、電卓、RPN電卓、表示、環境、地平面、ヘルプ、レイヤステート、レイヤ、ライブラリ、光源、マクロエディタ、マテリアル、メッシュ修復、名前の付いた作業平面、名前の付いた位置、名前の付いたビュー、注記、太陽、ウェブブラウザに、ドッキングできる、またグループ化できる新しいタブの付いたパネルが使用されます。
次のことが行えます。
- パネルコンテイナーからタブをドラッグして、パネルをスタンドアロンにできます。
- 1つのパネルコンテイナーから別のへタブをドラッグできます。
- ギアメニューからコンテイナーへタブを追加できます。
- ドッキングされたタブをロックできます。
- タブを水平または垂直に配置できます。
- タブのサイズを指定できます。
ナビゲーション
- 3Dconnexionのデバイスのサポートの強化に、パースでのドリーズームとカメラを中心の回転があります。オブジェクト、カメラ、ターゲットカメラ、ヘリコプターモードを搭載。自動回転中心が使用可能。水平ロックオプションを搭載。動画を見る...
その他の新しいコマンドとオプション
- SmartTrack - コマンドの中でスマートトラックの状態を設定できます。
- 接線と垂線トラッキングラインがスマートトラックオプションによって別々にコントロールできるようになりました。
- PopupPopular: PopupMenuのように動作しますが、アイテムが使用された回数順に15個の最も使用されたコマンドをメニューを表示します。
- 中マウスボタンのディレイ時間をコントロールする新しいオプションが追加されました。
- 現在のファイルサイズがタイトルバーに表示されるようになりました。
- Repeatまたはコマンドの前に*(アスタリスク)を付けると、コマンド終了後すぐにまたそのコマンドが再実行されます。EnterかEscで終了できます。
- RememberCopyOptions - コピーオプションがあるコマンドのはい/いいえ設定を記憶します。
- ステータスバー情報ペイン: 右クリックして表示するアイテムを選択します。複数のアイテムが選択されている場合、情報ペインに順番にアイテムが表示されます。情報アイテムには次が含まれます。
- 寸法スタイル
- 作業平面/ユニバーサル作業平面(状態)
- 作業平面名
- 絶対許容差
- 角度許容差
- 前回の保存からの経過時間(分)
- 現在のレイヤの線種
- 現在のフォント
- メモリ使用量
- 使用できる物理メモリ
- CPU使用率
- レンズ長/ビューのサイズ(垂直/平行インジケータとしても動作)
- 注記(状態)
- 選択されたオブジェクトの数
- 選択されたオブジェクトのレイヤ
- オフレイヤの数
- 相対座標と角度
- 曲線のパラメータ/UV座標
その他の機能向上
- コマンドをタイプする際のオートコンプリート:
- ファジーなオートコンプリートが最も使用された候補を挙げます。(例えば、「Li」は「LimitReferenceModel」ではなく「Line」にオートコンプリートされる可能性が高いです。)オートコンプリートメニューには、最も適した部分的に合っている、ぴったりと一致しないマッチが表示されます。
- 最初の10文字ではなく、タイプされた文字列に少なくとも4文字完全に一致するすべてのコマンド名が、ファジーなオートコンプリートリストに含まれます。例えば「Edge」とタイプすると、中に「Edge」とある言葉のすべてのコマンドが表示されます。
- Backspaceの動作: オートコンプリートのリストが表示される前にBackspaceを押すと、リストをキャンセルしコマンドラインのテキストを削除することができます。オートコンプリートのリストが表示された後は、Backspaceはコマンドラインの文字を削除します。
- Up、Down矢印キーを押すと、うっかりしてビューを変更したり、ナッジしたりすることを防ぐために、オートコンプリートリストをポップアップすることができます。
- Calculator - 数字を電卓パネルにペーストすることができるようになりました。
- コマンドライン電卓 - コマンドラインに=(...)とタイプすると、括弧内の値を計算できます。数学記号は次のとおりです。
- + 足す
- - 引く
- * 掛ける
- / 割る
- ** 冪乗(累乗)
- Sin、cos、tan、pi、sqrtなどのPython math(数学)モジュール関数もサポートされています。
- コピーオプション - コピーオプションの状態下のコマンドで記憶されるようになりました。Rotate、Rotate3D、Scale、Shear、Scale1D、Scale2D、ScaleNU、Orient、Orient3Pt、Mirror、OrientOnCrv、OrientCurveToEdge、RemapCPlane、Twist、Bend、Taper、Flow、FlowAlongSrf。
- 作業平面
- サーフェスオプション - 新しいトリムを無視オプションでアントリムサーフェス全体を使用して作業平面の向きを決定することができるようになりました
- ドラッグ - ドラッグまたはガムボール + Altでの複製が出力を選択し、入力の選択を解除します。
- メッシュサブオブジェクトのドラッグ - メッシュ頂点、エッジ、面のどのような組み合わせでも前もって選択して、ドラッグまたは変形コマンドが使用できるようになりました。
- DragMode
- DragModeのオプションがトグルとして作動するようになりました。現在のモードであるモードを選択した場合、モードは作業平面にリセットされます。
- 新しい制御ポリゴンオプションで曲線/サーフェスの制御点をつながっている制御ポリゴンに沿ってドラッグできます。
- ドラッグモードが制御ポリゴンに設定されていて複数のオブジェクトをドラッグする場合、Shiftを押すとそれぞれの制御ポリゴンの弦に基づいて均等に移動する代わりにすべての点を同じ絶対量で移動することができます。
- 制御ポリゴンドラッグモードが、ドラッグされる点の方向にすべて移動するのではなく、制御ポリゴンに沿って複数の点を移動するようになりました。
- HBar - 新しいハンドル長さを固定オプションを追加しました。
- 座標点の入力
- コマンドライン座標がオブジェクトの選択に使用できるようになりました。
- 角度拘束を昇降モードでのピックを決定するのに使用できるようになりました。例:Lineコマンドを実行、マウスを移動し2つ目の点に昇降モードをオン(Ctrlを押す)、<30とタイプ。線は、作業平面から30度の角度で、昇降モード線の終点まで作成されました。
- MPlane - オブジェクト平面を使用オプションで曲線またはサーフェスに平面を設定できるようになりました。
- 注記
- 注記がスクリプト化できるようになりました。オプション:
- Clear: 注記文字を消去します。
- Edit: 新しいテキストを追加、または既存のテキストを置き換えます。
- Import: 既存の3DMファイルからテキストをインポートします。
- List: コマンドウィンドウ、クリップボード、その他に注記を表示します。
- Visible: ダイアログをトグルします。
- ファイル > 新規作成を使用する際、3DMテンプレートから注記がデフォルトで読み込まれます。Rhinoが注記を新規モデルに追加させないようにするには、注記を'(アポストロフィー)、#(シャープ記号)、または//(ダブルスラッシュ)で始めます。
- PictureFrame:
- 自己照明の設定が追加されました。
- 新しい自動に名前を付けるオプションで画像名を用いてピクチャーフレームに自動的に名前を付けることができます。
- 新しいビットマップを埋め込みオプションでピクチャーフレーム画像を3dmファイルに保存できます。
- ビューポート表示モードがピクチャーフレーム表示に影響しなくなりました。ピクチャーフレームは、常にレンダリング表示モードを使用するようになりました。
- スプラッシュスクリーンが次を含む多くの便利な新しいショートカットを表示するようになりました。
- 最近使用されたファイルのサムネイル
- Rhino関係のニュース
- テクニカルヒントと動画
- サービスリリースがダウンロードされインストールの準備ができた場合の通知
- 現在インストールされているRhinoのバージョンの詳細
- ステータスバー
- ステータスバーの座標ペインを右クリックすると、モデルとページ単位がコンテクストメニューに表示されるようになりました。
- グリッドスナップコンテクストメニューから、アクティブビューポートまたはすべてのビューポートのグリッドの設定とスナップサイズが透過的にコントロールできるようになりました。
- 選択されたオブジェクトのレイヤがステータスバーのレイヤペインに表示されるようになりました。
- プロパティ: オブジェクトのURLがプロパティパネルで編集できるようになりました。
- Backspaceキー(MacではDelete)が、コマンドラインが空白の場合Deleteとして作動するようになりました。