印刷用表示編集 - Rhino 5の新規搭載内容

概要

複雑なモデルの編集が、より速く、簡単に行えるようになった他、下のような新しい機能、改良が行われています。

  • サブオブジェクトへの直接の操作
  • 薄壁シェル
  • より多くのコマンドへヒストリのサポートを追加
  • 数多くの新しい、そして機能改良したコマンド

サブオブジェクトの編集

Rhino 5では、編集のために直接サブオブジェクトを選択する機能が強化されました。変形、コピー、押し出しコマンドや新しいガムボール操作ウィジェットの使用時に、ポリサーフェスの面やエッジ、そしてサーフェスのエッジを直接選択できるようになりました。

シェル化

モールドやキャストオブジェクトのための薄壁モデルの作成がより簡単になりました。

  • Shell - ソリッドからくり抜いたシェルを作成します。ソリッドの多様体ポリサーフェスのみに使えます。選択されたポリサーフェス面は取り除かれ、残りの面は内側にオフセットされ、内側と外側の部分は結合されます。
  • OffsetSrf - ポリサーフェスやソリッドに使用できます。ラウンドとシャープコーナーオプションがあります。

ヒストリ

次のコマンドにヒストリが追加されました。

  • 曲線コマンド: ArcBlend、Crv2View、CSec、CurveThroughPolyline、CurveThroughPt、Helix(アラウンドカーブオプション)、Offset、ProjectToCPlane、Pull、Spiral(アラウンドカーブオプション)、TweenCurves
  • サーフェスコマンド: OffsetSrf、Patch、Pipe、PlanarSrf、Ribbon、Slab、Sweep1、Sweep2、TweenSurfaces
  • 変形コマンド: ArrayCrv、ArrayCrvOnSrf、ArrayLinear、ArraySrf
  • 変形コマンド(コピー=Yes): Bend、Oreint、OreintCrvToEdge、OrientOnSrf、RemapCPlane、SetPtStretch、Taper、Twist
  • 注釈コマンド: Dim、DimAligned、DimAngle、DimArea、DimCurveLength、DimDiameter、DimOrdinate、DimRadius、DimRotated、Hatch

ヒストリをオン、オフにする新しい接頭表記

  • ヒストリの記録をオンにするには、#とタイプします。
  • ヒストリの記録をオフにするには、%とタイプします。

変形

新しい機能

  • ArrayLinear - 一方向にオブジェクトを配列(均等にコピー)します。
  • BoxEdit - タブの付いたダイアログのコントロールを使用して、バウンディングボックスを基準にオブジェクトのサイズ変更、スケール、位置、回転が行えます。
  • Gumball - 移動、回転、スケール、オブジェクトまたはサブオブジェクトの押し出しを含むインタラクティブなオブジェクトの編集が行えるインターフェイスウィジェットです。
  • MirrorHole - 1つの面の穴をミラーします。
  • ScaleByPlane - 不均等な2方向のスケール操作が行えます。オプション:コピー(他のコマンドに似た)、そして作業平面選択。
  • Smash - 1方向の曲率に制限されずにサーフェスを展開します。
    • 複合曲率のあるサーフェスの2D展開を近似します。
    • このコマンドは、柔軟性があって伸びるファブリックに使用できます。
    • Smashコマンドは、UnrollSrfコマンドの変型バージョンです。UnrollSrfでは、展開するにはサーフェスが一方向に直線的でなければいけませんが、Smashコマンドではこの必要はありません。
    • 複曲面オブジェクト(例えば、ココナッツの殻半分)を紙に平らにするのは不可能です。従って結果は常にある程度不正確です。このコマンドは、平らにするオブジェクトが極端に湾曲しておらず、ゴムのような伸びる素材からパターンを作成したい場合に便利です。
  • Squish - 可展ではない(2方向に湾曲のある)3DメッシュまたはNURBSサーフェスを、平らな2Dパターンに平坦化します。
    • Squishコマンドは、圧縮または伸張量についての統計を表示します。
    • Squishコマンドはまた、圧縮された領域を赤い点群で、伸ばされた(伸張された)領域を緑の点群で印を付けることができます。最も変形が著しかった位置にテキストドットで印を付けることができます。(変化の割合。)
  • SquishBack - 曲線やサーフェスを元のスクイッシュされた3D形状にもどします。
  • SquishInfo - オブジェクトのスクイッシュに使用した設定に関する情報を表示します。

機能改良

  • Align
    • 新しい垂直中心オプションは、オブジェクトをそれらのバウンディングボックスの中心で垂直に整列します。
    • 新しい同心オプションでオブジェクトをそれらのバウンディングボックスの水平および垂直の中心で整列できます。
    • 新しい自動整列オプションですべての選択されたオブジェクトの全体のバウンディングボックスを使用することができます。
  • Array - 新しくプレビューオプションを追加しました。
  • ArrayPolar
    • 新しくプレビューオプションを追加しました。
    • 新しい回転オプションで、配列中にオブジェクトを回転するのかどうかを指定できます。
    • 新しいZオフセットコマンドラインオプションで、それぞれの変形のZ軸オフセットンの量をコントロールできます。
  • ブロック - すべての変形コマンド(Flow、FlowAlongSrf、Bend、Taper、Twist、Stretch、OrientOnSrf)がブロックインスタンスをサポートするようになりました。
  • ドラッグ + Altキー
    • ドラッグを開始しておらず、オブジェクトスナップがアクティブでない場合、Altを押すと囲み窓選択になります。
    • ドラッグ開始前または中にオブジェクトスナップがアクティブである場合、Altを押すとオブジェクトスナップが無効になります。
    • オブジェクトのドラッグ中にAltをタップするとコピーモードがトグルされます。
  • Mirror - 新しいX軸Y軸オプションで作業平面軸を中心にミラーすることができます。
  • MoveUVN - 新しく制御ポリゴンに沿っての移動モードが追加されました。制御点は、制御ポリゴンの仮想の延長線に沿って移動します。
  • Nudge - メッシュおよびポリサーフェスサブオブジェクトで動作するようになりました。
  • OrientCrvToEdge - 新しいサーフェスを反転および曲線を反転オプションが配置される曲線の方向を変更します。これらの2つのオプションには4つの組み合わせがあります。
  • OrientOnSrf - 新しくトリムを無視オプションを追加しました。
  • ProjectPull
    • 新しいルーズオプションで曲線の編集点を投影し、投影された曲線を元のオブジェクトと同じ編集点の構造で構築できます。
    • 新しい出力レイヤオプションを追加しました。
  • Shear - メッシュおよびポリサーフェスサブオブジェクトで動作するようになりました。
  • SoftEditCrv - ワークフローを改善しました。
  • SoftMove - 新しい垂直オプションでグリッド点を作業平面に垂直に移動できます。制御点のインターフェイスが向上しました。
  • Stretch - 新しい長さオプションで1つの数字を入力できます。

新しいコマンド

  • ConvertExtrusion - 押し出しオブジェクトをサーフェスおよびポリサーフェスに変換します。
  • MakeUniformUV - サーフェスの方向を選択して均等にすることができます。
  • MatchCrvDir - 選択された曲線の方向を指定された曲線の方向と同じ方向に変更します。
  • MatchProperties - 1つまたは複数のオブジェクト、マテリアル、テクスチャのプロパティをソースオブジェクトのプロパティに合わせます。
  • MergeAllEdges - サーフェスまたはポリサーフェスの可能なすべてのエッジをマージします。
  • ModifyRadius - 既存の円弧や円の半径を変更します。
  • NonmanifoldMerge - 交差するサーフェスやポリサーフェスから非多様体ポリサーフェスを作成します。
  • RebuildUV - サーフェスを1方向にリビルドします。Loftコマンドに似たタイプ=ノーマル/ルーズ/タイト/直線セクション/ユニフォームオプションとグルオプションがあります。
  • SolidPtOn - 閉じたソリッドを含む、結合されたポリサーフェスのエッジまたはサーフェスの端で編集グリップをオンにします。
  • SetSurfaceTangent - トリム/結合されていないサーフェスの法線方向を指定の方向に設定します。
  • UnjoinEdge - 選択されたポリサーフェスのエッジの結合を解除します。
  • UntrimAll - オブジェクトのすべてのトリム曲線(エッジと穴の両方)を一度の操作でトリム解除します。
  • UntrimBorder - 穴のトリムは維持し、外側の境界をトリム解除します。
  • UntrimHoles - 外側の境界のトリムは維持し、内側の穴をトリム解除します。

その他の機能向上

  • BlendEdge
    • 新しくエッジチェーン選択オプションを追加しました。
    • エッジからの距離オプションを計算するのに使用されている方法が向上しました。
    • 新しい前のエッジ選択オプションで、1つ前に選択されたエッジから再度開始できます。
    • 新しいエッジを選択オプションで、ブレンドハンドルにより多くのエッジを選択し、素早く編集できます。ブレンド半径値を記憶します。
    • 新しい半径を表示オプションで、エッジのピック中半径をオン/オフにできるようになりました。
  • BooleanSplit - 新しく元のオブジェクトを削除オプションを追加しました。
  • ChamferEdge
    • 新しいチェーンオプションで、選択エッジをチェーンできます。
    • エッジからの距離オプションを計算するのに使用されている方法が向上しました。
    • 新しい前のエッジ選択オプションで、1つ前に選択されたエッジから再度開始できます。
    • 新しいエッジを選択オプションで、面取りハンドルにより多くのエッジを選択し、素早く編集できます。面取り半径値を記憶します。
    • 新しい面取り距離を表示オプションで、エッジのピック中半径をオン/オフにできるようになりました。
  • ChangeDegree - 新しいuおよびv方向インジケータを追加しました。
  • Convert - 新しい最小長さ最大長さオプションが出力=線の場合にセグメント長さをコントロールします。
  • Delete - 編集点を削除できるようになりました。
  • Divide - 新しい分割オプションを追加しました。
  • DivideAlongCreases - 新しく接点で分割オプションを追加しました。
  • Extend
    • 負の数をタイプすると、曲線が短くなるようになりました。
    • 境界オブジェクトを前もって選択できるようになりました。
  • ExtendCrvOnSrf - 複数の曲線が選択できます。
  • ExtendSrf - トリムされたサーフェスに使えるようになりました。
  • ExtractSubCrv - コピー結合(出力に)オプションを追加しました。
  • Fillet - 入力が結合されている場合、出力が結合されます。
  • FilletEdge
    • 新しい前のエッジ選択オプションを追加しました。
    • 新しいトリムして結合オプションで、フィレットをトリム、元のオブジェクトに結合がオプションで行えるようになりました。
    • プレビューオプションがプレビュー=はい/いいえトグルになりました。
    • 新しいチェーンオプションで、選択エッジをチェーンできます。
    • 新しい半径を表示オプションで、エッジのピック中半径をオン/オフにできるようになりました。
    • 新しいエッジを選択オプションで、フィレットハンドルにより多くのエッジを選択し、素早く編集できます。また、フィレット半径を記憶します。
  • FitSrf - 新しいuおよびv方向インジケータを追加しました。
  • HBar - 新しいハンドル長さを固定オプションを追加しました。
  • InsertKink - サーフェスで動作するようになりました。
  • Match - 可能な際、元の曲線の終点方向を維持する新しいエッジに垂直オプションが追加されました。
  • MatchSrf
    • 反対側の端を維持オプションで、サーフェスの反対側の端の位置接線曲率の維持が行えるようになりました。これは、マッチングするサーフェスに必要のない複雑さを追加するのを防ぎます。
    • 新しいマッチング距離をリファイン接線曲率パラメータを追加しました。
  • Rebuild - 新しいuおよびv方向インジケータを追加しました。
  • RemoveKnot - 新しい元に戻すオプションを追加しました。
  • RemoveMultiKnot - サーフェスに使用できるようになりました。
  • RoundHole - 新しくサーフェス法線作業平面法線方向をピックオプションを追加しました。
  • Smooth - 新しい境界を固定オプションで、エッジと端点を操作に含まれるのを防ぎます。
  • SoftEditSrf - 新しい方向拘束オプションを追加しました。
  • Split - 新しい縮小オプションで、分割サーフェスを縮小できるようになりました。
  • SubCrv - 新しいコピーオプションを追加しました。
  • VariableBlendSrf
    • ハンドル半径を編集の際に、新しい曲線から2点からオプションが表示されるようになりました。
    • またハンドル半径を編集中、ステータスバーにエッジ半径が表示されます。
    • ハンドルには半径プレビューが表示されます。
  • VariableChamferSrf
    • ハンドル半径を編集の際に、新しい曲線から2点からオプションが表示されるようになりました。
    • またハンドル半径を編集中、ステータスバーにエッジ半径が表示されます。
    • ハンドルには半径プレビューが表示されます。
  • WireCut - 新しい両方向元のオブジェクトを削除、および反転オプションを追加しました。