開発プラットフォーム - Windows版Rhino 6での新規搭載内容
概要
Rhinoは単なるモデラーとしてとどまりません。豊かなプラグインのエコシステムとオープンセットの開発ツールにより、Rhinoはデザインにもっと高いレベルを求める方達から急速に開発プラットフォームとして選択されるようになってきています。Rhino 6では、APIの改良、より良いドキュメンテーション、そしてGrasshopperからアクセスできるRhinoのコマンドを増やすことにより、私共の無償のSDKに大幅な改良が加えられました...

主なアップデート
Grasshopper
GrasshopperがRhinoと一緒にインストールされる安定した開発ターゲットになりました。

開発者のためのドキュメント
開発者のためのドキュメントがガイドとAPIリファレンスと共にオンラインになりました。

Food4Rhinoのリニューアル
真新しいデザインと検索システム、スクリプト、定義、チュートリアル、マテリアル、ツールバーなどの新しい種類のリソースが用意されました。

リアルタイムレンダリングSDK
リアルタイムレンダリングSDKがレンダラー開発キットに追加されました。
機能改良
RhinoCommon
- .NET 4.5サポート(以前の.NETランタイムのサポートを含む)
- クロスプラットフォームのプラグインに対応するための大幅な変更が加えられました。
- クロスプラットフォーム・ユーザインターフェイス(UI)の開発のためにEtoが組み込まれました。
- GrasshopperとKangarooがRhinoCommonからアクセスできるようになりました。
- プラグインがロードされることを確実にするための互換性テスト
- NodeInCodeによるRhinoCommonからのGrasshopperノードの呼び出し
- 新しい注釈オブジェクトのサポート
- SVG、OBJ、そしてPDFによるクラスのサポート
- Rhino.Geometry.Meshの改良: Mesh.CreateFromLines、Mesh.Ngon、その他
- ジオメトリの計算がスレッドセーフになりました。
- Make2D: HiddenLineDrawingおよびSilhouetteクラス
- ViewCaptureToFile/Clipboardクラス
- Snapshotサポートクラス
- 非同期タスクのGetCancel()
- マウスコールバックシステムの使用がより易しくなりました。
- Windows、macOS、iOS、そしてAndroidのRhino3dmIO
C/C++ SDK
- 100% MFCを使用しません。
- 最新のVisual Studio 2017への対応
- マルチドキュメントのサポート
- 共通のプロパティを管理するためのモデルコンポーネントクラス
- テキスト、引出線、寸法などの新しい注釈オブジェクト
- C++11 Scoped and strongly typed enum(スコープ付きの強く型付けされた列挙型)
- 新しい設定システムがC++からアクセス可能
Rhino.Python
- IronPython 2.7.5の対応
- Pythonエディタにメソッドセットで組織化された新しいモジュールツリーが搭載され、ナビゲーションが容易になりました。
- APIドキュメンテーションにより多くの詳細が含まれるようになりました。
- Pythonエディタの出力ウィンドウのコンテクストヘルプが向上しました。
- デバッグウィンドウが高DPI画面表示に対応しました。
- GHPythonコンポーネントがRhino 5のコンポーネントよりも最高で10倍高速になり、パフォーマンスが向上しました。
- CreatePoint()、CreateVector()、CreatePlane()、CreateColor()を含む共通のRhinoのタイプを作成する新しい関数
- Rhino.PythonおよびGHPythonの新しく更新されたガイド
RhinoScript
- 50以上の新しいメソッドが追加されました。
- エディタが高DPIに対応するようになりました。
その他
そして多くのバグ修正