大きなプロジェクト - Rhino 5の新規搭載内容
概要
多くの人数で非常に大きなプロジェクトを管理、組織化でできるために、そして非常に大きなファイルで作業ができるように、25以上の新しいコマンドの追加と、メジャーな機能強化が行われています。
- 64ビットのRhinoで、メモリ不足になることなく非常に大きなファイルを扱えるようになりました。
- 新しい軽量押し出しオブジェクトで、メモリを大幅に節約でき、表示を高速化できるようになりました。
- 倍精度のメッシュで、3Dトポグラフィーや大きな都市などの地形が正確に表現、表示できるようになりました。
- より高速なグラフィックカードの利用による、より速い表示が可能になりました。
- レイヤ、ブロック、ワークセッションの管理のメジャーな機能強化が行われました。下をご覧ください...
レイヤ
レイヤへの機能強化がオブジェクトの見かけや表示状態のコントロールのためのより多くのツールを提供します。
- レイヤ
- リンクされたブロックのファイル名をレイヤリストにリンクされたブロックのすべてのレイヤの親レイヤとして表示できます。
- アタッチされたワークステーションのファイル名をレイヤリストにアタッチされたファイルのすべてのレイヤの親レイヤとして表示できます。
- サブレイヤに他の親のサブレイヤと同じ名前を付けることができるようになりました。
- ワークセッションの参照レイヤのオン/オフ、ロック/ロック解除、色、印刷色が変更できるようになりました。
- レイヤリストの右クリックコンテクストメニューに、1レイヤのみオン、サブレイヤを展開/閉じる、プロパティをマッチング、プロパティ、プロパティをリセット、レイヤとオブジェクトを複製、マテリアルを削除が含まれるようになりました。
- レイヤリストを再編成、並べ替え、フィルタできるようになりました。
- スクリプトが、ネストされたレイヤ名を追加しました。線種と印刷幅、オブジェクトの選択、リストをサポートするようになりました。
- LayerStateManager - タブの付いたドッキングパネルで開くようになりました。
ブロック
ブロックやリンクされたブロックは、大きなプロジェクトを扱いやすい構成要素に分解する重要なツールです。主な機能向上には次が含まれます:
- 原位置でのブロック編集
- より多くのブロック管理ツール
- リンクブロックのよりよいレイヤ管理
- ファイルの場所が変わった場合にリンクされたブロックを探す機能
- リンクされたブロックによりモデルのファイルサイズを最小化
新しいコマンド
- BlockEdit - ブロックとサブブロックを原位置で編集できます。リンクされたブロックは、新しいRhinoのセッションで開かれます。(メモ:原位置でのブロック編集を行うには、ブロックインスタンスをダブルクリックします。)
- ExplodeBlock - ブロックとそれらのネストされたブロックを1ステップで分解します。
- ReplaceBlock - インサートされたブロックを同じインサート、スケール、回転で別のブロック定義と置換えます。
改良されたコマンド
- Block:
- リンクされたブロックの中のネストされたブロックは、リンクされるだけとなりました。マスターファイルがより小さく保たれます。
- リンクされたブロックは、絶対および相対パスの両方で保存されるようになりました。これらの場所のどちらかにリンクされたブロックが見つからない場合、Rhinoは同じフォルダを現在のモデルおよびRhinoの検索パスとして検索します。ファイルがそれでも見つからない場合、参照オプションが表示されます。
- BlockEdit - 3DMでないファイルのリンクされたブロックの編集を試みた場合、エラーを表示するようになりました。
- BlockManager:
- オプションでプレビュー画像を表示します。
- 非表示ブロックの数をダイアログに表示します。
- リンクされたブロックの中のネストされているブロックは、指定しない限りブロックマネージャのリストには表示されなくなりました。
- 使用数にネストされたブロックが含まれるようになりました。
- モデルを開いて埋め込みやリンクされたブロックを変更すると、新しい今すぐ更新および後で更新オプションが表示されるようになりました。
- URLがアクティブなリンクになりました。
- 選択ボタンで、リストでハイライトされているすべてのブロックのインスタンスが選択できます。
- Insert
- サムネイルのプレビューを追加しました。
- ダイアログの設定が維持されます。
- グループ名がインクリメントされます。
- Rhinoが外部モデルをインポートする際、レイヤオプションがRhinoがレイヤ名を管理する方法をコントロールします。
- リンクされたブロックの中のネストされたブロックはインサートできなくなりました。
- レイヤが現在のモデルでオフ、インサートされるモデルでオンの場合、そのレイヤは現在のモデルでオンになります。
- .3dmファイルをブロックとしてインサートする場合、モデルに同じ名前のブロックが既にある場合はブロック名がインクリメントされます。
- インポートオプションのあるファイル形式に、オプションボタンが追加されました。
- ダイアログにリンクおよび埋め込み状況が表示されます。
ワークセッション(Windows版のみ)
Rhino 5では、ワークセッションを一度に複数の人によって操作されるファイルを管理するための効果的なツールにするための多くの機能強化が行われています。下をご覧ください:
- レイヤ管理。
- ディスク上のアタッチされたファイルの場所の検索。
改良されたコマンド
- Worksession:
- オン/オフ、ロック/ロック解除、色はワークセッションファイルに保存されます。
- ワークセッションに変更があった場合、終了時に保存するようにプロンプトが表示されます。
- アタッチされたファイルは、絶対および相対パスの両方で保存されるようになりました。これらの場所のどちらかにアタッチされたファイルが見つからない場合、Rhinoは同じフォルダを現在のモデルおよびRhinoの検索パスとして検索します。ファイルがそれでも見つからない場合、参照オプションが表示されます。
- レイヤリストのアタッチされたファイルを右クリックすると、ワークセッションマネージャにあるすべてのオプションがあるコンテクストメニューが表示されます。
- LimitReferenceModel - 新しいRemoveLimitsオプションが追加されました。
その他の機能向上
- NamedPosition - タブの付いたドッキングパネルを開きます。
- Box、Cylinder、Tube、そしてExtrudeCrv - デフォルトでNURBSオブジェクトではなく軽量押し出しオブジェクトを作成します。
- Purge - 空のグループ、使用されていない線種、寸法スタイル、そしてマテリアルを削除します。